コラムVol.03


キンモクセイ

ガンバレおばちゃん

ある秋の日に住宅街をてふてふと歩いていくと、どこからともなく漂ってくるほのかな良い香り、、、そうキンモクセイです。以前はさっぱり気がつかなかったのですが、植物趣味になると実に世の中の植物のことが気になるものです。そしてキンモクセイは庭木として人気の樹種だと気がつきました。

さて、キンモクセイがミニ盆栽に向いているかどうかは置いておいて、人気樹種はゲットしたくなるのが盆栽初心者というものであります。しかしあまり植木として売っているのを見ません。あまり注意して見てないだけかもしれませんが、鉢植えなんかは見たことありません。

しかし、、、斜向かいの家には道路に面した植え込みに立派なやつが植わっているのを発見!イヤァ、今まで全然気がつかなかったッス!では早速ッ!、、、という犯罪気味なことは相幻しませんいくらなんでも。

斜向かいのキンモクセイに気がついてから時がたち、秋を迎え、いい香りの横を通って毎日の出勤をしていたら、花も大体終わったある日、斜向かいの家の人がキンモクセイを剪定していました。

チャンス到来!この時を待っていたのだよフフフ、とかちょっとマンガの悪人風なセリフを呑み込みつつ、剪定しているおばちゃんに「落ちてる枝もらっていいスか?」と話し掛けてみると、あっさりくれたので、2〜3枝頂いて、早速挿し穂作りにトライ。よさそうな部分を選んで7〜8本の挿し木をしました。

、、、でもよく考えてみると季節が限り無く冬に近い秋です、、、どうするコレ?!来年の春までこの挿し木を生かせるのか相幻?!ウーン、、、風呂場に置きましょう、ちょうどウチの風呂場は窓がでかくて(勿論すりガラスですが)東向きの日当たり良好な風呂(人間にとっての風呂環境としては微妙ですが)なので、きっと上手くいくハズ、、、です。

とはいうものの、環境としてはキビシイようで、翌年まで生き残った挿し穂は3本でした。マァ3本も年越え挿し木で成功なら初心者相幻としては快挙としか言いようがないので満足です。

その後、、、ですか、、、それが、、、夏になった今でも変化が無いのです、、、枯れもせず、芽も出ず、、、植物ってこういうことあるのか!?これからどうなっていくのでしょうか彼らは。気分は生殺しであります。


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