コラムVol.04


ウチョウラン

名札を信用してはイケマセン

相幻が勤務する陶芸教室では、スタッフの作品を直売しています。特に、店先にはセール品のカゴがあります。そこには500円以下で売ってもいいもの、機能的に問題はないが、出来が気に入らないもの、試作品、などの、普通なら捨ててしまうか、家で使うところの作品を置いています。コレが結構売れるのです。なんなら中に置いてある完品の作品より売れます。それからつたなくも相幻が作った鉢に植えたミニ盆栽風のものも置いています。コレはあまり売れませんが。

ある日、店先のミニ盆栽を見つつ「こういう小さい鉢は売っているかね?」と風格のあるご老人が来られたので、まだ植えてない自作のミニ鉢どもをいくつかお見せしたら、数点買ってくれました。

数日後、またそのご老人が来られたので、新作の鉢をまたお見せしたら、また数点買って頂いた上に、鉢植えを2つ頂きました。一つは「深山霧島」と名札の挿してある挿し枝、もう一つは「羽蝶蘭」と名札の挿してある丸葉の小さい草です。 深山霧島は小さい花のツツジ(、、、詳しくは知りません)かと思いましたが、羽蝶蘭て、あの蘭マニアの好む蘭の一種ですか?まさかの。

イヤァ、相幻、植物も初心者ですのに、蘭なんて高度な技術やケアが必要そうな植物を預けられてもプレッシャーなんスけど、、、しかしもらったからには枯らす訳にもいきません。最善の努力を尽くします、、、ということで、ネットで育て方を検索。 、、、オヤ!?ウチョウランて葉が細長いですか?!、、、ウチのウチョウランは丸葉ですが何か問題でも?とか言っていられません。

違う種類の蘭かも知れんと探してみましたが、ランというものは概して細葉のようです。どうもこれはランではないと見た、ということで雑草野草図鑑を調べてみると、、、そっくりな丸葉発見!!こ、これは、、、コバノタツナミ、だ。ナーンダ、コレか、分かって良かったネー、、、て、それじゃ、あの羽蝶蘭という名札は一体? 名札挿し間違えたか、それとも、試されてたのか、それは今となってはわかりませんが。


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