コラムVol.08


アッツザクラ

プランター型ミニ鉢、、、という微妙な鉢に植えています

ある秋の日のこと、花屋でプラ鉢にミッチリ植わっているピンクの花を沢山つけた草を売っていましたので、なんとなく惹かれて、店員さんに「コレはなんという、、、?」と聞いたら、「アッツザクラです。」と教えてくれました。ふーん、なんか聞いたことあるような名前の草だな、「コレ、1年草ですか?」「イエ、球根です。」あそう、球根。

アッツというと日本軍が玉砕したというあの島です。世界地図で見ると太平洋の真中辺でちょっと北にパンしたら見つかる寒いところの島です。しかし帰って調べてみると、「南アフリカ原産」とのこと。昔、花屋か植木屋が戦時中の悲劇を思ってアッツの名を付けたら人気が出た植物という話ですが、そういうこと、沢山あるんですなぁ。

近年、多肉植物など人気があって、普通に町の花屋でも入荷しているのを見かけるほどですが、多肉のネーミングはかなり凝ってます。「花うらら」とか、「星の王子」とか、「火祭」とか、「ブロンズ姫」だとか、「嫁入り娘」だとか、「乙女心」だとか、多肉通どもがこんな名前で多肉会話していたらハタから聞いてると何の話だかさっぱり見当がつきません。

余談はさておき、アッツザクラ、春〜初夏に咲くらしいのですが、買って来たのはこの秋の日に全開バリバリで咲いてるもの。なんか、、、季節を無視して促成栽培してあるかも知れない、、、

とにかく冬に分球して、春、葉が出てきました。しかし、春を過ぎて、夏に入っても分球した全てのアッツザクラが花ひとつ出しません。確かに日当たりの悪いところなんですが、全く咲かないのです。

もしかして、彼(アッツザクラ)の中では秋タイミングで咲くようになっちゃってるのかなァ、、、なんて思うのですが、多分相幻の世話の仕方が悪いのでしょう。

しかし、花の咲かないアッツザクラはビジュアル的にスズメノヤリと大差ないです、、、


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