コラムVol.11


郷愁

本当に作ってみようかな、、、

私の実家は多摩ニュータウンの真っ只中で、子供のころから、就職するまでの間はそこで過ごしました。

既に私の過ごした実家は築20年で、周りの町並みも、もうニュータウンというにはあまりにゴーストタウンに近づき過ぎ。今でも時々帰ることがありますが、住宅街に人があまり歩いていません。

それでもは私が子供の当時、道路や区画整理が行き届いていて、計画的な植樹・造園がなされており、公園や芝生の広場が充実しており、きれいな、明るい、見た事ないような新しい街でした。

なので私の心のふるさとは、田園風景でもなく、山河でもなく、海辺でもないニュータウンなのです。

なんの話だ?と言われますとアレですが、盆栽って自分の中にあるノスタルジックを表わすと思うんですよ。小さいときに近所にあったスギだとかマツだとか、夏休みに田舎に帰ったときにみた山や海辺の風景なんかを。

つまり私の場合、歩道のガードレールの代わりに植え込まれたツツジだとか、団地のまだ定着してない芝生の中に植樹されている補強のついたマテバシイだとか、土手の斜面に大きくなるであろうという予想のもとポツポツと間隔をあけられて植えられた若いマツだとか、そういう景色が郷愁を誘うということなのです、、、全部植樹なんスけどね。

そしてそれが私のノスタルジック、、、ア、それで私のミニ盆栽はなんか中途半端で人工的でちぐはぐなのになるんですな、納得納得。

だって、大自然な思い出がないんだモン!、、、って、環境のせいにしている今日この頃です。


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