コラムVol.14

ウワミズザクラ

ここ、東京・世田谷では12月の15日16日と1月の15日と16日に「ボロ市」という催し物があります。

私は世田谷に住んでまだ5年程度なので、ボロ市の詳しいことは知らないのですが、去年行ってみたところ、かなりの植木苗木の業者さんがお店を出して売っていることが分かりました。

しかも盆裁向きの素材を扱っているお店が多いので、大変楽しい。仕事が終わってから出向いて既に夜になっていたのですが、見切れないほどの苗木の量、、、（マァ、暗くてよく見えない、というのもありましたが）

そこで比較的安価で小さいポットを売っている業者さんを見つけ、そこを物色することに。よく見ると全ての苗木に葉が無くて、枝ばかりのものを売っています。ボロ市の時期が時期だけに、松柏以外は全て落葉した苗木なんですね。

盆裁ビギナーの私には幹・枝のみで樹種を見分けるのは無理、バンドやったことが無い人がエレキギターとエレキベースの見分けが付かないようなモンです。一応値札に樹種も書いてあるのでそれを見ながら廻るのですが、暗くて分かりづらい。片っ端から見ていくには膨大なポット数です。

それで結局業者さんに「コレなんスか？」「こっちはなんスか？」などと気になる枝ぶり、イヤ、気になるお手頃価格（値段だけは暗くても見落とすまい、ふふふ）のものを聞いていくと、業者さんはさすがプロ、「アー、それブナだよ。」「そっちはクマシデ」とぽんぽんと教えてくれるのです。

しなやかな曲線の枝の少ない気になる木があったので「コレはぁ、なんですか？」と聞くと、「アー、それはネ、ウワミズザクラ」とのこと。、、、ウワミズザクラって何？

業者さんが教えてくれたウワミズザクラの情報は、

、、、だけでした。

私は「これ、サクラ科ですか？」と聞いたのですが、「そりゃー、知らないよ。」と一蹴されました。

※サクラ科というのはありませんでした、、、サクラはバラ科サクラ属ですね、若い、、、