コラムVol.20


鉢作り手の憂鬱

そうは言ってもリューター、便利です。

サクラの開花があり、ミニラーにとっては楽しくも忙しい植え替えの時期真っ只中であります。

冬に買って来て植え替えを待っていたポットたち、一昨年植え替えて、既に底穴から根がはみ出ている植木ども、昨年挿し木してちょっとは苗らしくなったものなど、まとめてこの時期に植え替えをします。

なんと言っても一番楽しいのは、鑑賞用鉢に植え付ける時。見栄えを考えながら鉢を選んで、剪定をし、針金を掛け、、、こうして植えられて、新しくミニ盆栽コレクションが増えるのです。

実は、私、あまり鑑賞用の鉢を持ってないのです。ぶっちゃけ3〜4鉢ぐらいしかリザーブがありません。

なにしろ、販売用を作るので精一杯。自分用はほとんど失敗作の鉢や売れ残りの鉢、ということになっております。

鉢買えばいいじゃん、と仰るかもしれませんが、自分で鉢を作っている以上は自分の鉢に植えるのが鉢作りとしての誇りと存じます。

、、、自分に縛りを入れて全く植え替えエンジョイ出来てない、、、

と、いうことで、今年は自分用にも作ってあげたい盆栽鉢。

ところで、ある木の植え替えをして、空いた鉢を洗ってしげしげと鉢をみるとそれは昔の自作の鉢で、高台に排水のミゾが無かった、、、

高台ミゾ無し鉢を3鉢ほど見つけて、リューターでミゾを切っている、これも植え替えの作業の内ですか?


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