コラムVol.23


ハナイカダ

食ってもいいけどタネ下さい。

植物図鑑をざっと見ていると、奇妙な木が見つかりました。それはハナイカダ、写真をみると、アジサイみたいなよくある感じの葉っぱの中央に丸い黒い実がついているのです。いやぁ、世の中には常識では考えられない生き物がいるものだ、と関心せざるを得ません。

このハナイカダ、ちょっと欲しいナー、と思っていたのですが、花屋さんやホームセンターで売っているのを見たことがありません。そのうちこの木のことは忘れていたのですが、今年のボロ市に行った時のこと、あの例のウワミズザクラなる珍しい桜の苗を売っていた業者さんが今年も苗を出していたので、いろいろ物色してみました。

、、、ハナイカダあるじゃないか!

初めて見た、、、50cmぐらいの樹高です。結構デカイです、ミニラーにとっては。しかも芽がほとんど枝の先にしか無い、、、切り詰めが厳しいと見た、、、が、欲しい気持ちが揺らぎます。

「おじさんコレ、苗が2本結ばってるけど。」

「アー、ソレね、雄木と雌木セット。両方ないと実がならないからね。」

エーと、2本で¥3000、、、欲しい気持ちと天秤です、、、イヤ、苗はある時に買わないと買えないもの、ここで出会ったのも縁でしょう、買いましょう。フンパツして。その他、あれこれ安い苗を適当に7〜8鉢見繕って買ったら、おじさん、ナツハゼをおまけでくれました。

「ハナイカダは雄木と雌木を隣同士に置けばいいからね。」

おじさんいい人です。

春になって、ハナイカダを鉢に植替え、雄木と雌木を隣同士に置きました。葉っぱが出ると同時につぼみが出て(当たり前です、同じパーツだから)花咲きました。

今懸念しているのは雄木に花がほとんどついてないということ、、、おじさんはいい人だが木が応えてくれていないようです。

さて、少ない雄花で実が出来るかどうか。


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