コラムVol.24


サツキの取木

あの肉って、マンモスなんかのアレです。

去年ホームセンターで、サツキを買いました。安い素材を探すならやはりホームセンター、とにかく激安いです。樹高30cm、花がいっぱい咲いている、こんな立派なサツキが280円!早速ゲット。

浮かれ気分で家に帰って冷静になってみると、このサツキ、確かに鉢植えとしては立派で安くて申し分ない。しかしミニラーの私にとってはいかがなものか。まず樹高が高い、そして幹が真っ直ぐだ、なんなら支柱を立てて縛ってまでして真っ直ぐに仕立ててある。しかも幹がしっかりと太い。どうしてこれをミニ盆栽に格好良く植え付けられるのか?

幹の曲はあきらめるとして、せめて小さい樹に仕上げたいものですが、下だけ生かすつもりで上部半分ぐらいをズバっと剪定するのも勿体ないのです。

そこで盆栽世界にはすばらしい技術があるのです。それは取り木。幹若しくは枝の樹皮を剥いでそこに水苔などをあてがって幹・枝の途中から根っこを出させるというスーパーテクニックです。樹高の高い木も幹の上の方で取り木を掛けることで根を生やさせ、切り取って短く出来るのです。

ということで初めての取り木にチャレンジ、、、皮を剥がして、水を吸わせた水苔を巻く、その外からポリ袋を巻いて、ビニタイで上下を縛って完了。挿し木よりは手間だが、その後の管理は楽なものです。なにせ、幹がつながっているので挿し木より水切れ死亡の心配が少ないです。

3ヶ月ほどして、発根しているか見てみると、、、してない。ウーンなにか手順に間違いがあっただろうかと思い、本で調べてみる、、、ほぅ、樹皮の下の形成層というあま皮をナイフの背などでこすり取らないと発根しません、か、、、間違いなく剥がし忘れた。

結局取り木失敗のまま今年の春を迎えましたが、また今年の梅雨には挑戦するつもりです。

しかし樹高が高いサツキはアレですな、強風でよく倒れます。サツキ向きの用土・鹿沼土が軽いからですなコレ。春のでかい低気圧は台風並です。


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