コラムVol.31


化成肥料

化成肥料を施すの図

今年は、買ってきました、「化成肥料」。イヤァ、去年、有機肥料でウジ責めにあってますので、今年は、「ウジが湧かない・匂いのしない」肥料を使うことに致しまして、これで綺麗なOLさんの生徒さんには、安心して陶芸をやって頂ける予定でございます。

さて、化成肥料というのは、白もしくは黄色もしくは灰色のツブで、今回買ってきたのは、ツブの大きさが2〜3mmのものです。これを、どのぐらい、鉢に施したらいいのかナ?と、パッケージの裏の説明書きを読むと、、、

「650プランターに5g」

、、、エー、と、650プランターも分からなければ、5gの見当もつかないんスけどもね。マ、有機肥料よりは、肥料効果が強いと伺っておりますので、有機肥料の80%ぐらいのボリュームで、いいか。

肥料を施して、1週間程すると、レンギョウ、コムラサキなどの調子がおかしいことに気が付きました。新芽が芽吹き気味のまま、枯れてしまったり、出たばかりの葉がしおれていくんです。ンー、春先なのに、病気なのかナァ、なんて思っていたら、その他の苗木やミニ盆栽なども、調子の悪い子が続出。主に葉っぱがしなしなになる症状が多いので、勝手に相幻は「しなしな病」と命名。

しかし、こう一気にいろんな樹種が病気にかかるというのもおかしいし、マツ類やサクラなどは元気なので、これはどうも病気じゃないかも知れんね、なんて思い当たったのが、「肥料過多」。マツやサクラは肥料に強いモンねぇ、、、

どうも化成肥料の肥料効果が、かなり強いのに、沢山施しすぎたのがいけなかったようです。ウーンこれじゃ、幹を太らせるどころか、株を枯らしてしまうのも時間の問題だ、、、土に染み込んでしまった肥料をどうすることも出来ないので、具合の悪い子たちは、まっさらな土を使ってガンガン植え替えました。それでも、半数ぐらいの木がご臨終、、、アァ、、、悲しい。

これは人間の業です、、、いや相幻の業だ。欲が張って(=幹を早く太らせたい)、肥料を気持ち多く入れたことは否めない。(、、、いや、冷静に考えてみると、相当多く入れたような気がするが、、、)

もう一度よくパッケージの説明書きを吟味してみましょう。「650プランター」は65cm長さのプランターということみたいですが、かなりデカい鉢植えと考えられます。それに対して「5g」って、どんな量か考えてみると、単純にこさじ1杯の水が5gなので、なんだかすごく少ない量なんだナァ、とやっと気が付いたんです。大体、ウチのミニ盆栽や苗木はほとんど2〜3号(直径6cm〜9cm)程度の大きさの鉢植えがほとんどなので、そこに有機肥料の量ぐらいバラまいていた、、、本当は、2〜3ツブでもいいぐらいだったのか。

それと、もうひとつ、説明書きにあった重要な文章。

「株元から4〜5cm離して施すのが安全です。」

、、、イヤそれ、ミニ盆栽だと、肥料が鉢から出ちゃうんですが、、、


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